色づいて、濁り、落ちていく
「綺麗だね…美冬、綺麗…
どの辺がガッカリするのか、益々わからない」
意を決して、服を脱ぎ裸になった美冬。

「あ、あんまり見ないでください…」
「えーなんで?もうしばらく見てたい。
そのモジモジしてる姿も可愛い」
「恥ずかしいです…」
「へぇー恥ずかしいって、モジモジするの?」
「早くお風呂入りましょ」
「うん、手繋ご?」
「はい
……氷河さん」
「ん?」
「前から聞こうと思ってたんですが…」
「何?」
「この背中の刺青“鷹”と“王冠”ですよね?」
「うん、親父が入れろって言うから入れた」
毎日氷河の着替えを手伝っているので、刺青のことは知っていたが、恥ずかしくてあまりじっくり見たことがない。
今初めてじっくり見ると、背中全体に大きな鷹が羽を広げていて王冠をかぶっている。

「やっぱり将来、氷河さんが王様になるからですか?」
「うん」
「なんだか怖いけど、カッコいいですね!」
「そう?美冬に言われると、嬉しい」

そしてお互いに身体を洗い合っている二人。
「フフ…くすぐったいです、氷河さん(笑)」
「だって、くすぐったそうにしてる美冬が可愛いんだもん(笑)
美冬って、ほんと細いね。ほらっ、見て?
腕や足なんて、僕の半分しかないよ」
「そうかな?
氷河さんは、筋肉があるからじゃないかな?
私も運動しないと!」
「じゃあ今度、一緒に散歩でもする?歩くのも結構いいよ」
「はい!」
「じゃあ、洗い流してベット行こ?」

「はい…///」
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