吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



「ぜんぶ脱がすまで我慢できない」

「ひゃぁ……っ」


ブラウスを肩のところまで下げられて、ちょっと脱がされている状態のまま……いつものチクッとする痛み。


前よりは痛みの感覚が鈍くなってきたのか、そんなに強く噛まれない限りは、あまり痛くない。


ただ、血を吸われたあとは、眠くなったり貧血気味になったりする。


「ん……っ……ぅ」

「真白いつも可愛い声漏れてんね」


「うぅ……よくわかんないけど声出ちゃう……っ」


噛まれるというより、首筋に音季くんの唇があたるのがくすぐったくて、身体が変な感覚になるせい。


「……かわいーね」

「へ、変だからあんまり聞かないで……っ」


「どこが変なの? もっと聞かせて」


甘くて、ちょっと強い刺激に慣れるまでは、まだまだ時間がかかりそう。

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