音のないこの世界で
『今日は一緒に帰りませんか?多分、帰る家が同じ方向なので』
そう送られてきて『いいよ』と返信しようとしたら麗音が続けて、
『あ、自転車でしたね。すみません。1人で帰ります!』
僕は普通に嬉しかった、麗音と一緒に帰れることが。親に迷惑がかかると思ったけど、麗音と一緒に帰りたい気持ちが勝ってしまった。母には帰ったら素直に謝ろう。そう思った。
『いや、平気だよ。押して帰るから』
そう送った。
それから2人で並んで帰ってるけど、自転車を押してるから会話をすることが出来ず静かに家に帰った。
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