榊一族

客室

そして部屋に入った。

本当に和式のホテルだった。

床は床の間には掛軸と生け花があり、日本の伝統が感じられた。

そして奥のベランダには洒落たテーブルと椅子が置いてあり、絶景を楽しめるように設置されている。

そしてトイレと洗面所もきちんとホテル並に掃除してあった。

しかも布団がきちんと敷いてある。浴衣まで置いてあった。

俺は気分が落ち着いたので、お風呂に入ろうとした。

隣の浴室はちょっとした浴場になっており、柚子湯になっていた。

柚子のいい香りが今日の疲れをとってくれた。

俺は湯につかりながら色々なことを考えた。
広い城の中の人間模様…

事件とある人の関連…


美鈴さんは…可哀想な人だな。

それに…悲しいほど優しすぎる。

さっきの話を聞いて俺は彼の優しさが辛かった。


そういえば美鈴さんはここを利用していたんだろうか?

これから調べることがたくさんありそうだな。

頑張らないと。

俺は風呂から出ると浴衣に着替えて一服していた。

すると…
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