榊一族
謎を解く鍵
目を覚ますと明け方の６時だった。

俺は着替えて顔を洗った。

しかし朝食をどうするかわからなかったので内線電話をかけた。

あ、こんな時間だからみんな起きてねえか。

「おはようございます、中谷様。」

と、思ったら家政婦さんがでた。…もう来ているのか。

「おはようございます。あの、朝食は何時からですか？」

「決まっておりませんが、もう召し上がりたいのであればそちらにお持ちいたします。」

「お願いします。」

田中さんは朝食を持ってきてくれた。

きちんとした和食だった。ご飯、味噌汁、鮭、だし巻き卵…どれもうまかった。

「お坊ちゃまやお譲様の学校の時間もありますのでこちらでは朝食の時間を決めておりません。あら、もうそろそろ起床のお時間ですので失礼しますね。」

朝は忙しいからな。

家政婦さんは去って行った。

俺は食べ終えると一服していた。

暫くすると、またノックする音が聞こえた。

ドアを開けると、主だった。

「おはようございます。」

「うむ、おはよう。朝食は召し上がったかな？」

「はい。済ませました。」

「どうじゃろうか？朝の散歩でも。庭を案内しよう。」

という訳で、俺たちは下に降りた。
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