GET BACK TOGETHER
4 本命の彼女
十二月三十日。
昨日から仕事は正月休みだ。


明日は約束の土曜日。

……でも光輝から連絡が来るわけないよね……。

彼女を連れて実家に帰ったりしてるのかな……。

……。

ダメ、昨日も落ち込んで一日を過ごしてしまったのに、今日も同じことをして過ごそうとしてる。

私はソファーに凭れっ放しの自分を叱咤して立ち上がる。


大掃除しよう。


私は台所からまず始めた。

ゴム手袋を嵌めて、レンジ周りの油汚れを落としたり、換気扇を掃除したり、先日買っておいた防虫シートを新しく換えたり。

掃除をし始めたら汚れが気になって、いつの間にか落とすことに熱中していた。

嫌なことはすっかり頭の中から消えていた。


プルルルル!


突然私の集中力を途切れさせる携帯の着信音が部屋に鳴り響いた。


……まさか、光輝?

私はゴム手袋を勢いよく外して放り投げると、携帯へ急いで向かう。
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