GET BACK TOGETHER
7 side 光輝
絵麻とは中学二年の時、同じクラスになったのが出会い。


「安東絵麻です……」


クラス換えの最初の自己紹介の時間。
真っ赤に頬を染めて自己紹介をしている彼女を見て、俺は一瞬で恋に落ちた。

顔、声、仕草、全てが俺好みだったらしい。


彼女はアガリ症なのか、授業で当てられただけでも林檎みたいにも頬を真っ赤にしていた。

そんな彼女を見て、可愛いなんていつも思ってる俺は相当彼女に溺れてる。



「安東絵麻のあのぶりっ子てさ、狙ってやってるだろ」

クラスメイトの佐々木が言った。


「どーだろ、話したことないしわからんね」

篤弘が適当に返した。


いや、俺は天然だと思う。

だってぶりっ子なら男に近寄るだろ?
あの子の場合、男子どころか女子にも中々近寄っていかないから。

それにすぐ気付けたくらい、俺はいつも絵麻を目で追っていた。

でも俺はあえて答えずに黙っていた。

佐々木が訊いたのはもしかしたら、彼女を気に入ってるかもしれないから。

ライバルはいらない。
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