GET BACK TOGETHER
「頼む」

『……』

「無理だって言われたとしても、今の俺は絵麻を選ぶけどな」

『……』

雪那は長い沈黙を作った後に言った。

『……ねぇ……今までの二人のこと、教えてくれない……?』


今日は懺悔の日なのか。


雪那にも今までの俺達のことを話した。
話している間に自分のマンションまで着いた。
全てを話し終えたところで玄関に入った。
雪那はずっと黙って聞いていた。


「雪那、だから頼む」

何も返してくれない雪那に俺はもう一度訊いた。
するとやっと、

『分かった。何とかする』

と返してくれた。

ホッとして電話を切るとドッと疲れが押し寄せてきた。
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