GET BACK TOGETHER
繋がらなかった。
用があるって言ってたからかな……。

でも着歴は残した。
これで掛け直してくれる。


『また連絡する』


私はあの言葉と光輝を信じて待っていた。



だが一日、二日、三日と、連絡がないまま時は無情に過ぎていく。


もう一度、電話を掛け直そうか。
もしかしたら気付かなかったのかもしれない。


そうポジティブに思う自分も居るけれど、


でも、もし、気付いていたら……?
気付いていて、無視していたら……?


と臆病な自分が出てきて弱気になる。


どんどん不安だけが大きくなって、私は自分から確かめることが益々出来なくなった。

光輝からの連絡を待っていた。

そのせいであれから私は携帯を眺める頻度が多くなった。
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