闇夜ヨルの恐怖記録2
全くめんどくさい女だ。


マサシはため息をつきつつ、説明書をノリコに渡した。


そこにはあたりマスについての説明も書かれている。


「なにこれ。相手の才能を奪い取ることができるってどういうこと!?」


案の定あたりマスの説明を読んだノリコが声を上げる。


他の面々も説明書を読んで驚いた表情になった。


「だから前回、チナの頭脳を奪うとか言ってたのね。それで実際にチナの頭脳がマサシに移ったんだ」


「そんなことあるわけねぇだろ。そんな説明書、ただのお遊びに決まってる」


マサシはそう言うと説明書を乱暴に取り返した。


「あ、まだ最後まで読んでないのに!」


「うるさいな。早く始めるぞ」


マサシは強引にジャンケンをして、ゲームを進めたのだった。
< 96 / 150 >

この作品をシェア

pagetop