相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
高木先生は去って行った院長の後姿を見つめた。

「…高坂院長に頼まれたの?」
「あ、はい…」

「…で、一緒に二人でランチ??」

「はい…『ヘブンズホテル』の『吉兆庵』で食べました…」

二人で肩を並べて病院まで歩きながら話をした。

「遥先生・・・院長に狙われてる自覚ある?」

「!?」

「・・・京弥さんと院長の兄の話知ってるだろ?」

「あ・・・はい・・・でも・・・それは・・・」

「・・・遥先生は知らないと思うけど…院長のお兄さんは…」

「自殺したんですよね…訊きました」


「なら、尚更…近づかない方が…」

「でも、彼は私の命の恩人です。邪険には出来ません…」

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