相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
「槇村先生が同行すると言うなら、一言言って欲しかったな…遥先生」
「すいません…」

「俺が遥に無理を言ったんです…遥を責めないでください」

「俺は別に責めてなど…」

「槇村先生はお幾つですか?」

「三十一歳です…君は?」

「十七歳です」

「十七歳か…えーと将来看護師を目指していると訊いたよ」

「はい…」

私と高坂院長を他所に、奏弥さんが純亜さんと会話を弾ませた。


ウェイトレスが私達にグラスの水を供し、オーダーを訊いて来た。
「奏弥さん、オーダー」

「あ…俺はコーヒーで…遥は?」

「私はカフェラテで…」

それぞれ、ウェイトレスにオーダーをした。


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