親友の君へ
夢が死んだ。

その知らせを知ったのは夏のすっごい暑い日。お風呂から上がって暑いぃとか言いながら冷蔵庫の中を漁ってる時だった。
急にジリリって嫌な音が鳴って、出てみれば最悪な知らせが飛んできた。

信じられなかった。ほんとに。なんかよく小説とかでさ「言葉が出なかった」とか「頭が真っ白になった」とかってよくゆうじゃん?まさにそれ。人間ってほんとに訳わかんない時まじで頭真っ白になるんだね。

だって、死ぬなんか思わないじゃん。昨日だって一緒に帰っててさ、日曜には映画に行く約束だってしてた。最近人気のアイドルが主演の少女漫画の実写化のやつ。

「彼氏いないからってまさかこの映画をあんたと見に行くことになるとは…」

「は?こっちのセリフな!てかごめんね。次の映画が出る時にはうち彼氏いるからー!」

「はいはい。それ前も聞きましたー。」

なんてしょーもない話してたのに。最後の会話がこれとか誰も思わないじゃん。てかまじで、享年17とか笑えねーから。
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