俺がお前を夢の舞台へ
だから俺は…手術を受けたいと思っていた。


ただ、成功確率はたったの30%。


70%の確率で失敗する。


アイツならどうすんだろうな…。


7割失敗する手術…受ける奴いんのかな。


「あ、そろそろ準決勝の時間じゃない?」


母さんが勝手に俺のパソコンを開いて中継サイトを見せてくる。


「…もうとっくに始まってる。試合2時からだから」


「なんで4時半からって嘘ついたのよ」


「母さんが見させようとしてくるから」


予選は見たくない。


アイツにすべてを託したくせに、アイツが1番背負ってマウンドに立ってるのを見るのが悔しいから。


どんだけアイツを頼ったって、結局はライバル。


エースナンバーをとられたら悔しいし負けたくない。


そう思うほど、アイツは最高のライバルだ。
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