隣の不器用王子のご飯係はじめました




「わわ、そうだったんだ!でも、本当にただの余りものだったし、そこまで気にさせちゃって逆に申し訳なかったな」

「ううん。あのクッキー、すごく美味しかった。ものすごく遅くなったけど……ありがとう」



うわああ!クッキー、絶対にまた焼こう。

ていうか、今の『ありがとう』は破壊力がやばかった。



口元がどんどんにやけていく。

ああもう、色々嬉しくて眠れなくなっちゃいそうだな……。



──なんてことを思っていたけど、今日一日の疲れはなかなかのものだったらしく、数分後には瞼が重くなるのに抗えなくなっていた。



< 185 / 251 >

この作品をシェア

pagetop