ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「あ、ああ。まあ」

恥ずかしそうにうなずいた。
ついでに飴もあげた。

「俺からもなにかお礼を」

「あー!気にしないで。そういうのはナシで!今のはゲーマーの情けというかね?そういうのだから。ナイスファイトだったよ!」

「でもなぁ」

お礼できないのが悔しいのか、申し訳なさそうにしていた。
なんて義理堅い。

「っと、私は帰りますね」

そろそろ帰らないと直真さんが帰宅するし。

「そっか。またここにくるか?」

「うーん、たぶん?」

「俺の名前は竜成(りゅうせい)。次に会った時は必ずお礼するからな!」

「え、いいのにー」

「そ、それで、そっちの名前は?」

「私?私は有里だよ」

「そっか。それじゃあ、また今度な!有里!」

爽やかな笑顔で竜成は笑って片手をあげると手を振った。

「またねー」

彼女とお幸せにと思いながら、ひらひらと手を振り返した。
いやー、いいことした後の気分は最高だねー。
戦利品のお菓子を手に大満足で私は帰ったのだった。
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