互いに堕ちるその先に

風呂と寝る為だけしか
使わない為。
生活間なんてほとんどない。

窓際まで足を進める。
最上階なだけあって。
それなりの夜景だ。

そんな夜景を見ながら、
あの黒く真っ直ぐな瞳を思い出した。
動けなかった。
あんな女見た事ねぇ。


こんなに女を思い出すのも、
欲しいと思ったのも初めてだ。


街を見下ろした。
この街のどこかに居る。

"必ず、見つけ出す"

そう思い、街から目を離した。
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