エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
◇結婚前提のお付き合い


 遊園地デートから一ヶ月、その後もランチやティータイムを何度か重ねて週に二回は必ず会っていた。


「え、ついにディナーに誘われたの?」

「はい、今までは明るいうちのお付き合いだったんですけどディナーできるくらいに信頼されたってことですよね」


 結構な頻度で会っているのに何故か夜に会おうとかそういう感じにはならなかった。

 だけど、ついに夜ご飯を一緒に食べてもいい価値まで上りつけたみたいだ。


「ちょっと違うと思うけど……よかったわね」

「はい! とても楽しみです」


 今日は料理のお稽古というわけじゃなく、ただただショッピングを明日香さんとしている。


「そういえばいつ行くの?」

「あ、今日です。十八時に迎えにきてくれます」

「へえ〜いいね、順調じゃない!」


 順調かは分からないけど、千晃さんは本当に優しい。それに毎日「おはよう」「おやすみ」の挨拶の電話もかけてくれるし……。



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