エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「簡単に説明すると営業補佐というのかな。検査機器って、普通に営業をする人だけじゃ説得力がないんだ。だから製品に関して知識も使用経験があるのとないとじゃ全然違う」
大体は理解できた……けど。
「病院は退職するが、違う覚悟から関わることができる。もしかしたら、救える命が増えるかもしれない。そう思ったら、そういう仕事もいいかもって思った」
「じゃあ、強制じゃないのね」
「ああ。むしろ社長は辞める必要はないと言ってくれていた。強制するつもりはないって」
ええ!?
そんなことお父さん言ってなかったよ。
「病院の院長に伝えたら応援すると言ってくれたし、円満退職なんだよ。裏で病院に貢献してくれるならいいって」
「そうなんですね……すみません、知らなくて」
「ううん。ありがとう、俺のためにそう言ってくれたんだよね。とても嬉しいよ」
千晃さんはそう言うと、私の頭をポンポンと撫でた。