エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。
「そうだ……昨日、君のお父様と電話で話をした。そしたら、しばらく同居をしてほしいと言われた」
え……? どうきょ?
「ど、同居!? あの、同居って一緒に住むってことの同居ですか?」
「あぁ、その同居だ」
千晃さんと一緒に住む……ってことは、昨日みたいなことも起こるかもしれないってことだよね。
そう思い出してしまい、急に顔が熱った。
「あの、千晃さんはいいんですか……私と同居とか」
「いずれは結婚するからいいと思ってるよ、毎日顔が見れるのは嬉しいし。香澄ちゃんに触れることもできる」
「……っ……」
さらっと恥ずかしいことを言っている千晃さんにどうしたらいいのかわからなくて誤魔化すようにスープを飲んだ。
「照れてる? 可愛い」
「……っ」
「抱きしめたいところだけど、仕事に行かないといけないんだよな」
「仕事は大事ですっい、行ってください!」
千晃さんにそう言うと「うん、そうだな」と呟くと、着替えに寝室へ向かった。私がお皿を洗って片付けをしていると、スーツを着て戻ってきた。