ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

はじめてのドキドキ

1年3組、総勢30名。
生島先生を筆頭に賑やかなクラスだ。

慌ただしく4月は過ぎていって
家庭訪問等も落ち着き
5月、クラス委員を決める時期になった。

保健委員
風紀委員
美化委員
図書委員…
次々と役員が決まっていく。

「次ー!体育委員。」
生島先生が声をあげた。

「はい、はい、はーい!」

直樹が元気よく声をあげる。

「おーい、かっちゃんも克も
一緒にしよーぜー!」

「おう。」
「いいよー。」

波長が合うのか、直樹&かっちゃんコンビに
克も加わった。いつも一緒につるんでいる。

「私もー!」

詩織も元気に声をあげる。

「赤松に、黒澤に、脇田、赤坂な。
他にはー?」

生島先生がクラスを見渡す。
克が口を開いた。

「舞、どうすんの?赤坂もいるし
舞も体育委員きたら?」

「…うん。」

舞が克の問いかけに答えようとした時

「はーい!私やりたい。」
「私も。」

優香と、優香と一緒にいる
林杏美(はやしあみ)が手を挙げた。

「松本と林な!6名!決まり!」

生島先生がチョークで名前を書いていく。

「ボケっとしてるから。」

克が舞に言った。
詩織も前の席から口をパクパクさせている。
多分、克と一緒のことを言ってるのだろう。

「じゃあ、残りは文化委員な。
一学期は、設営コンクールに合唱コンクール
二学期は、文化祭に懇親会
三学期は、茶話会と目白押しだぞー!」

生島先生はそう言って舞を含めた
残りの生徒の名前を書いていった。

「文化委員、行事多いー!大丈夫かなぁ。」
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