ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

はじめての体育祭

毎日の練習を乗り越え
とうとう体育祭の当日となった。

各学年による
徒競走
学年種目

全校による
ダンス
応援合戦
リレー

各組、体育祭が近付くにつれ
練習にも気合いが入り
克も毎日帰宅が遅いようだった。


「おはよー。」

応援合戦の最終練習を終えた克が
応援席に帰ってきた。

「おはよー。昨日も遅かったね。」

「うん。ま、今日で終わりだから。」

「応援合戦も楽しみにしてる。」

「うん。ありがとう。
…いっちょ、やったりますか。」

長くたなびくハチマキをむすび直して
克が気迫十分に言った。


ハチマキには(克×舞)の刺繍。
克にお願いされて舞が縫ったものだ。

応援団の皆のハチマキにもそれぞれ
刺繍が入っている。

「舞が側にいてくれるみたいで
練習も本番も頑張れるよ。」

ガタガタの刺繍を見て、喜んでくれた克。

「ベストを尽くせますように。」


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