ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
チェックアウトをして外へ出る。
少しぶらぶらして、お昼ご飯を食べてから
帰ろうかということになった。

「どこ行きたい?」

「んー、神社行きたいっ。」

「神社?渋っ。」

克が笑った。

「だって、お礼したかったんだもん。」

舞がほっぺたを膨らませて言う。

「…お礼?」

「…克とね、無事に結ばれますように
って神様にお祈りしてたから。」

「っ!///。」

舞の言葉に赤面する克。

「あー、もうマジ可愛いすぎる。」

そう言うと、舞の髪をくしゃくしゃと撫でた。


「祈らなくっても…ずっと一緒だから。」

克が照れた声で小さく呟いた。

「うんっ。」

舞は嬉しそうに克の手を握り締めた。
< 287 / 294 >

この作品をシェア

pagetop