ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
親と別れて舞と詩織は教室へ向かう。
「1年3組」
2人の新しいクラスだ。

「ねぇ、かっちゃんも一緒だって!
…舞、私、どうしよう♡」

ぎゅぅと腕を絡ませる詩織。

かっちゃんとは
黒澤克幸(くろさわかつゆき)
小学校からの詩織の想い人だ。

「どうしようも何も…
どうしようもならなくない?」

そう答える舞のお腹に詩織のパンチが。

「舞は本当、恋愛のれの文字も無いんだから。
恋する乙女心がわからなくって?」

「だって、まだ好きってなんなのか
わかんないんだもん。
男子ってお子ちゃまじゃん。
猿にしか見えない。」

「舞がお子ちゃまなんでしょっ!」

いつもの会話を繰り広げる2人。

新しいクラスには
舞と詩織と同じ中学校の子が約7割
それ以外が他校の子という感じだ。

新しいクラスでの席順は名前順。
苗字が赤坂(あかさか)の詩織はいつも前。
反対に、苗字が若松(わかまつ)の舞はいつも最後。

「まーた定位置だね。」
「うん。ホームルーム中の
かっちゃんの様子、また報告して。」

そう言って2人は席に着いた。
まだ廊下で騒いでいるのか、あと半分は
クラスにいない。

するとそこへ新しい担任の先生が入ってきた。
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