『君』の代わり。

「ハイ…クリスマスプレゼント」



新幹線の中で朝日奈に渡した



「なに?」



「開けてみて…
さっき朝日奈欲しそうにしてたから…」



朝日奈にネックレスを買った



店長が言ってた

彼女にプレゼント

いつか買ってみたかった



バイトをしてた意味があった

初めて実感した



「嬉しい!
星野、つけてよ」



「うん…」



さり気なくキラキラしてて

朝日奈ぽかった



「似合う?」



「似合うよ
かわいい…」



「星野、ありがと…
…
私、何も用意してないや…」



「オレ、何もいらない
…
朝日奈がいたら、それでいい」



「星野、ありがと…
…
東京から
何もないあんな田舎に来てくれて…」



オレにとって

東京自体は

なんの価値もなくて

何もないのと一緒だった



朝日奈に会えた

あの町が



朝日奈と一緒に過ごした

オレの部屋が



オレのいる場所なんだ



オレの生きてる場所に

いつも

朝日奈がいて欲しい



「朝日奈、ありがと…
…
オレを好きになってくれて…」



オレの気持ちを

生かしてくれて…



ーーーーー

ーーー

ーーー



新幹線の中

何度もキスした




< 125 / 167 >

この作品をシェア

pagetop