『君』の代わり。

それから朝日奈とは

ただのクラスメイトで



2年になったら

クラスが離れて

3年になっても

同じクラスにはなれなかった



どんどん朝日奈が遠くなった



帰りも一緒のグループで帰ることもなくなった



跨線橋の下で違う輪にいる朝日奈を

横目で見た



もぉ目が合うこともなくなった



朝日奈と同じ高校を受験した



朝日奈がその高校を選んだ理由を

オレは知ってた



朝日奈は好きな先輩と同じ高校に行きたくて

受験勉強頑張ってたのも知ってた



オレは

何も頑張らないで

朝日奈をずっと見てるだけだった



もっと上の高校を受験することもできたのに

朝日奈を追いかけて

朝日奈と同じ高校を受験することにした



公立の偏差値的には

中くらいの高校だった



「星野は余裕でもっと上、受けれるぞ!」



担任に言われた



「別に、上見たくないです」



朝日奈の彼氏にはなれないけど

朝日奈とずっと同じ目線でいたかった



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