幼馴染 × 社長 × スパダリ


「萌絵、…今日は萌絵を抱きたい…」

「…う…うん。」


私が俯いて返事をすると、涼ちゃんはいきなり私をお姫様抱っこした。
このままベッドに運ぼうとしている。

「涼ちゃん!…ち…ちょっと…まって…シャワー浴びたい…」

「萌絵、悪いけど、もう待てない…」

涼ちゃんは、私をベッドにそっと降ろした。
そこに覆いかぶさるように、涼ちゃんの顔が近くなる。

「涼ちゃん…あの…」

「萌絵、もうしゃべるな…優しくするから、安心しろ…」

涼ちゃんは、キスをしながら、手際よく私の服のボタンを外した。
首筋や、胸のふくらみに優しいキスが降り注がれる…
涼ちゃんが触れたところが熱くなり、溶けそうになってくる。


その日、初めて涼ちゃんの腕の中で、意識を失った。



翌日、窓からの光を感じて目が覚めた。
横には、涼ちゃんがスヤスヤと眠っていた。

涼ちゃんの眠っている顔は、男性なのにとても美しい。
近くで見ると、お肌も綺麗だ。

眠っている涼ちゃんに、悪戯してみたくなった。
涼ちゃんの胸にキスマークを付けようとして、口づけをして吸ってみる。

すると、涼ちゃんに気づかれてしまったようだ…。
パチッと涼ちゃんの目が開いた。

「萌絵、くすぐったいけど、なにしてるんだ…」

「…えっと…涼ちゃんに、しるしが付けたくって…私のものだよってね…」

涼ちゃんはクスッと笑う。
「萌絵、あんまり可愛い事、朝から言うなよ…もっと強く吸わないとキスマークはつかないぞ…それに、そんなしるし無くても、俺は萌絵のものだろ…」

涼ちゃんは、私を引き寄せると、優しく口づけをした。


「…萌絵、俺たちの結婚式しないか? 萌絵のウエディング姿を、天国のご両親にも見せたいしな。」

「涼ちゃん、ありがとう…」



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