キラキラ星
大学生活は、ほとんど蓮と一緒にいる。

同じ大学のミツルとも時々学内で会うがサークルに入って彼女も出来たみたいで、モッサリ変装している俺とは少し距離が出来た。

学内の女の子たちに人気の蓮は、たくさん告白されているが、全て断っているらしく学食で女の子たちがウワサしているのを耳にした。

ある日学食で女の子3人が俺に近づいてきた

「ちょっと、デザイン学科の君!」

「え? 俺?」

「あんたさぁ、いつも佐山くんと一緒にいるけど、佐山くんに彼女がいるかわかる?」

「さぁ〜、そんな話はしないから…」

「じゃあさ! どこでバイトしてるか知ってる?」

「え? なんか…親戚の会社とか言ってたような…」

「ねぇ、そこどこの会社?」

「あのさ、そういう個人情報は本人に聞いてもらえるかなぁ」

「はぁ〜? 本人に聞いても答えないからダサいアンタにわざわざ聞いてんじゃん!

いつも一緒だから仲良しなのかと思ったけど勘違いだったわ〜 ふん! みんな行こう」

「モッサリして情報も無しなんて! ふん!」

3人はクルリと向きを変えて怒りながら立ち去った



「何なんだ〜。マジでイヤな女の子たちだわ」


「よう! 光。」

「あ、蓮。今さ〜 お前の事を聞き出そうと俺に近づいてきた女の子がさ〜 全く失礼な子たちだったよ」

「マジ? どんなヤツらだった?」

「3人とも同じ感じで良くわからない…」

「3人… アイツらだなきっと…しつけぇヤツらなんだわ。今度から無視していいから」

「バイト先はどこ?とか 彼女いるの?とか聞いてきたわ」

「悪かったな、嫌な気分にさせて…ゴメン」

「いや、いいんだけど〜あんな子と付き合う野郎は気の毒だわ」

「まったくだな」


1年生の俺たちはこんな感じだった。
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