キラキラ星
「坂田くんのご両親は何をされてるの?」

「あ、両親は離婚してまして…
祖母と母と3人暮らしです。母と祖母は食品会社で働いてます。
妹がいましたが生まれつき心臓が悪くて…俺が高校生の時に亡くなりました。」

「まぁ、ごめんなさい…私ったら…」

「大丈夫です。亡くなった妹のおかげでデザインの方へ進む事ができましたし。」

「坂田くんは姿勢が良いけど、何かやってるの?」

「大学に入学してからはなかなか通えないんですが合気道の師範の資格を持ってます。」

「光、合気道の師範なんか持ってたの?全然知らなかったわ〜マジか」

「おお。合気道かぁ武士道を心得ている人はいい大人になるぞ!
ワシも剣道をしてたからわかるぞ。」

「親父、俺だって蓮だってやってたろ?」

「お前たちは師範まではならなかったじゃろ?」

「まぁ〜確かに…」

「ふふふ。お爺さん、若い人と張り合わないの!」

「ハハ。ついムキになってしもうたわいすまん」

ハハハとみんなで笑いながら美味しいすき焼きを食べた。 
佐山家のすき焼きは次から次へと高級な牛肉が出てきてお爺ちゃんもお婆ちゃんもジャンジャン食べていた。

俺もつられていっぱい食べてしまった。

食べ終えてから俺と蓮はレポートの続きをし、夜中に何とか仕上がった。

「光、終わった?」

「うん…終わった〜」

翌日のレポート提出に何とか間に合った2人だった。

光は、蓮の家族は温かい家族だなぁと感じた。

きっと経営者がこんな温かい人たちなら会社もいい会社なんだろうなあと感じた。
< 207 / 526 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop