キラキラ星
夏休みになり、師範の試験を受ける事にしたミツルと俺は、朝稽古を師範につけてもらっている。

モデルの仕事は週末だけだが、8月の日曜日に師範の試験があるので休みをもらった。

木田さんは俺が合気道をやっているとは知らなかったので、ビックリされた。

美香も火曜日は夏休みも習いに通っていて、道場で俺が師範の試験を受ける事を他の生徒から聞いたらしく、美香を送って行く時に

「光! 聞いたよ!師範の試験をミツルくんと受けるんでしょう?」

「うん。でも難しいから受かるかどうか…」

「頑張ってよ!」

「うん。ありがとう。」

「あ、今日さ、この前話したけど、お父さんがいつも送ってもらうからウチでご飯でも食べようって言ってたの大丈夫?」

「かえって、申し訳ないけど美香の家族にもきちんと挨拶させてもらうわ」

「ハハハ! 何か彼氏が彼女の親に挨拶するみたいだね。」

「ハハハ! 本当だな。ハハハ」

光は 彼女かぁ…… 美香みたいな子だと

いいけどなぁ…


美香も 彼氏かぁ… 言い寄ってくるのはチャラいモデルたちか、金持ちの勘違いナルシストばかり…

光みたいな誠実な男の子ならいいのに……
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