キラキラ星
「いや〜嬉しいなぁ。今日は本当に嬉しいよ」

「こんな風に挨拶してくれたのはお前たちだけなんだわ〜」

「そうなんだぁ〜」

「親方、是非結婚式に来て下さいよ〜な、美香」

「はい。親方とは18歳からの付き合いだしね!」

「美香ちゃんがこの店に入って来た日を思い出すなぁ〜蓮も覚えてるだろ?」

「もちろん。カツラ被ってジャージ上下にリュック背負って、眼鏡かけ〜

そりゃあ、
サラリーマンのおじさん達もドン引きでしたし、一瞬音が消えましたもん!」

「あれな、俺も突然でびっくりして美香を店の外へ連れてってタクシーに乗せたんだよな」

「そう。もしヒカルに変な女が寄ってこないか心配で…お店を捜索しにきたら〜
サラリーマンしかいなかったんだよね〜」

「え〜! それって…モデル雑誌にたくさん出てた頃ですよね〜」

「うん。」

「美香ちゃんは、今もモデルなんだろ?」

「親方、私ね〜若手の指導講師になるの〜」

「そうか。外国のファッションショーにも出てたのにもったいないなぁ」

「仕事は代わりがいるけど、光の奥さんの代わりはいないから、家庭を大事にしたいんだ〜」

「そうか、そうか。うんそれが一番だ!」

「蓮の婚約者さんのお名前は?」

「あ、私は栗原くるみと申します!」

「くるみちゃんかぁ、可愛い名前だ。」

「くるみちゃんは?」

「私も蓮さんについて行きたいので、仕事は辞めると思います。」

「くるみ〜。ありがとう」ぎゅー

「わぁ! 蓮さん。」

「2人ともいいお嬢さんと結婚するんだな。安心したわ。」

いろんな話しで盛り上がり楽しい時間を過ごした。

私達4人は親方に名刺を渡してから店を出てそれぞれタクシーで帰った。
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