キラキラ星
蓮からもメールがきて明日の夕方からの通夜だ。

市川部長にも通夜の場所や時間を伝える。


デザイン室では栗原が受け持っていた案件を振り分ける。

結婚式場の招待状は工藤主任が受け持つ事になった。

その日のデザイン室はバタバタとした。

遠藤家に帰宅した俺。

「ただいま戻りました。」

「おかえりなさい。光…」

「ただいま、美香」

目を真っ赤にした美香が玄関で俺にぎゅーっと

抱きついてきた。

「美香…」

「くるみちゃんの事を思うと胸が痛いよ…」

「おかえりなさい!お仕事お疲れ様。光くん」

「お母さん、ただいま戻りました」

「ほら、美香、光くんのご飯の用意してあげて」

「うん。」

「じゃあ、着替えてくるわ」

夕飯を食べてからお父さんとお母さんにも

栗原のお婆さんの事を話し、

明日、美香も一緒にお通夜へ参列する話しもした。

「その事故の記事は今日の新聞にも載ってたぞ。

高齢ドライバーが右折の際に心臓発作を起こして猛スピードで信号待ちをしていた歩行者をはねて美容室に突っ込んで美容室の店長さんも車に挟まって亡くなったし、高齢ドライバーも亡くなった事故だろ?」

「はい…栗原は部下でもあり親友の婚約者でもあるんで…最近美香と4人でメシに行ったばかりだったし、俺らもショックです。」

「そう…かぁ…、美香も光くんもそして会社のみんなで、これから支えてあげなきゃな。」

「はい…」

「くるみちゃんは、5歳でご両親も交通事故で亡くされてお爺ちゃんとお婆ちゃんに育てられたって言ってた…
お爺ちゃんはだいぶ前に亡くなってお婆ちゃんと2人暮らしだったのに〜」

ポロポロ涙を流す美香を抱き寄せ背中をさすった光。

「じゃあ、礼服を出さなきゃね。」

俺の礼服は母さん達のアパートの方にあるので夜遅かったが事情を説明して取りに行った。
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