キラキラ星
チャペルの祭壇の前で、美香を待つ。

最前列の婆ちゃんは膝の上には美月のニッコリ微笑んでいる遺影。

パイプオルガンが鳴り、チャペルのドアを遠藤のお父さんと腕をくんでため息が出るほど綺麗な美香がウェディングドレスにベールを被り、一歩ずつこちらへ進んでくる。

「光くん、美香を頼むよ」

「ハイ、2人で支え合って必ず幸せになります。」

美香は、お父さんから俺の隣へ…

牧師さんの方を向き、結婚の誓いをする。

ベールを上げて誓いのキス。

「美香…泣くなよ〜 世界一綺麗な花嫁さんなのに…」

美香は、へへへと涙を流しながら微笑んだ。

参列者の方を向き、2人でお辞儀をする。

拍手をたくさんしてもらい、参列者がチャペルの階段へ移動している間に、俺はポケットからハンカチを出して美香の涙をそ〜っと、拭いた。
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