キラキラ星
「その岡田夫妻も明日からパリだよ」
 
「お子様は?」

「孫たちも随分大きくなったから今は2人で良く出かけてるよ」

「へぇ、素敵ですね」

「だから坂田ご夫妻の都合が良ければ明日もこのくらいの時間においでよ。な、栄太」

「ああ、坂田くんと美香さんが良ければおいで」

「ではお言葉に甘えて…来させていただきます」

「ところでさ、パリ観光はした?」

「いいえ、計画もしてなくてルーブルだけは主人が行きたいって言ってますが…」


「栄太、オレたちも一緒に回ろうぜ!
久しぶりのパリ観光どう?」

「いいね〜 でもエマとカトリーヌは用事があるから、俺と良介と坂田ご夫妻で行く?」

「でも…そんなにお世話になっちゃって、本当にいいんでしょうか?」

「全然大丈夫だよ。俺の車デカいし皆んな乗れる」

「優一とリサが来るまでには戻って来れるから坂田くんも美香さんも遠慮はいらないよ。
良介は、パリに来た日本人には親切なんだよ。
その親切が人を繋げてくれてるんだよ。」

美香と俺は顔を合わせて頷き、

「じゃあ、お願いします。」

「おじさんたちがパリをクルリと案内してあげる」

「ありがとうございます」

「じゃあ、この店に朝9時に集合な。」
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