キラキラ星
その後はパリ市内に戻り、エッフェル塔に登り凱旋門も中まで入る。
エッフェル塔をバッグに撮影映えする場所にも立ち寄り、
ルーブル美術館へ向かうが、お昼を食べようと良介さんおすすめのお店へ向かう。

イタリアンレストランだった。

「フランス料理は肉が多いし、イタリアンならパスタの麺類食べれるしさ〜」と俺らを気遣ってくれた。

レストランの席についてから俺は良介さんに
パリに来るきっかけなどを質問した。

「亡くなった両親が、鈴木道場の近くで食堂やってて、いつか店を継ごうと思ってたんだけど
高校の時にバイトしていたレストランのオーナーに
紹介されて、
パリのレストランで修行してたら両親が亡きなり土地も店も売っちゃったし、
こっちでカトリーヌと出会って結婚したからかな」

「岡田さんのお兄さんはクローバー商事を立ち上げられたんですよね」

「ああ、兄貴もいろいろと苦労したけどな。
今は息子家族とのんびり暮らしてるわ」

「俺と良介は小学生からの付き合いで、良介のところへ遊びに来た時にカトリーヌさんから友達もパリで合気道してるんだって言ってエマと出会ったんだよ」

「でもさ〜、エマが日本へ栄太を追っかけて2人は結婚する事になったんだよな！」

「え〜エマ先生が日本まで追っかけて来たんですか」

「ハハハ。大昔の事さ〜」

「じゃあ、年に何回か合気道の教室でフランスのお菓子をもらったけど、師範はパリに来てたんですね。」

「うん。エマの里帰りってやつかな。
俺も良介たちに会いに来てた感じだよ」

「へぇ〜、親友が親戚になったんですね。」

「そう。まさか親戚になるとは思わなかったよな」

「ハハハ。確かに〜」


すると、コースの前菜が運ばれてきて、ゆっくりとおしゃべりしながら食べた。
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