キラキラ星
「イヤ〜、本当に良介おじさんは日本人を引き寄せるよなぁ〜」

「坂田さんはどうしてル・トレッフルへ?」

「ああ、実は…家内がモデル時代にパリで日本人がオーナーのお店が美味しかったって言って、
記憶を頼りに行ってみたら、鈴木師範とエマ先生がいらして…」

「やっぱ、良介おじさんは招き猫だな」

「坂田さんはサヤマってことは…フワフワちゃんのホッチキス?」

「ああ、はい。今回パリのスーパーで陳列されている。自社製品を見て感動しました。
ありがとうございます」

「芯なしホッチキスは、オレとリサのきっかけのグッズなんですよ〜。
2回目にフランスで販売にあたり、リサが道場でフワフワちゃんの芯なしホッチキスがあったよって、教えてくれてそれでサヤマさんに伺ったんです。」

「ああ〜多分それは家内が道場のパーティーでプレゼント交換した物がエマ先生に当たったのかな」

「ご縁があるんですね。」

「優一、誠に言ってサヤマさんの他の商品を仕入れたら?」

「そうだな!誠。どう?」

「俺はもうご意見版だから、部下に言っておくからサヤマさんの営業さんと見本のカタログからかな」

「え? あの〜よろしいのでしょうか?」

「ハハハ。優一〜こんな謙虚な専務さんの会社ならバッチリ契約しようよ。どう?和也」

「俺もそう思う」

「では、坂田専務。見本カタログを我が社に持って来てもらえますか? 
副社長の意見も聞いてみてからですが…」

「ハイ。私が営業担当と一緒に伺わせていただきます。」

「じゃあ、月曜日に副社長と日程を確認してからご連絡しますね。」

「ありがとうございます。」

「良かったね〜坂田くん」と幼なじみで
クローバー商事の重役の、佐伯和也と松下誠がニコニコしていた。

光は、もう一度頭を下げた。
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