無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜
そういう顔がどういう顔なのかわからなかったけど、和泉くんな何やら神妙な面持ちをしていたため、こくりと頷いた。



「は、はいっ……」



私、変な顔でもしたかな……?



「週明けからですよね、マネージャーの就任」

「はい」

「楽しみにしてます」



微笑んでくれた和泉くんに、嬉しくって私もだらしなく頬を緩める。

私も、とっても楽しみっ……。


図書委員の仕事も、最後までしっかりやり遂げなきゃ……!



「あの、今日も委員会ですか?」



和泉くんの質問に、首を縦に振る。



「はい」

「じゃあ……一緒に帰りませんか?終わる時間同じくらいだと思うので」



えっ……。


朝も和泉くんと会えて、帰りもなんて……そんなの、いいのかなっ……。

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