妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
そして、私の一夜限りの恋の決行日。
「ゴメン…美晴」

私達は東海道新幹線の新横浜駅口の出入り口で待ち合わせた。

瑠知は急な出張が入り、これから神戸に向かうらしい。

二人で行くはずだった『プラチナ』

「一応、私の会員カード貸しとくわ・・・無理に行かなくて…いいからね…美晴」

「え、あ・・・うん」

私は会員カードを受け取り、長財布の中に仕舞った。

「じゃ」

瑠知はキャリーケースを引いて、改札口を通っていった。

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