切恋はひとつ屋根の下
「よし、荷物も運び終わったし、片付ける前に引越しの挨拶に行くか?」

荷物は全て部屋の中。
後はそれぞれ部屋に片付けるだけ。
なんといっても引越しの挨拶って今後の付き合いにも関わるから先に済ませておかなきゃ。

「とりあえず、隣の部屋と下の部屋には先にしておかなくちゃね!」


私達の住む部屋は201号室。
隣の202号室と下の101号室に行くことに。

ピンポーン
1番最初は202号室。
インターホンがなった後すぐに
はーいっ!と女の人の声が聞こえた。
扉が開くと、出てきたのは30代前半の女の人だった。



「こんにちは。隣に引っ越してきた、九条といいます。これ引越しの挨拶に」

朝陽が引越しの挨拶用に買った物を渡す。


「ご丁寧にありがとうございます。新婚さんですか?」

「いえ、まだ結婚はしていませんがいずれは。」


と、朝陽は照れたようにはにかむ。

「あ、神崎七瀬です。よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしく。可愛い子達が引っ越してきて嬉しいわ。時間があったらぜひお茶しましょうね。」


女の人はとても愛想が良く、感じのいい人だった。


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