最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
布越しだというのに、触れられた部分がおかしなくらい熱くなる。

ぐらり、と眩暈がする。


今までなんの話をしていたのか、なにを尋ねようとしていたのか。
ぜんぶが一瞬にしてわからなくなった。


肩から伝わった熱はあっという間に全身に到達して、ほっぺたからは、ちりちりって音まで聞こえてきちゃいそう。



「自分で行くか? それとも俺が一緒じゃなきゃ行けねーか?」

「……っ」


熱は私から言葉を奪って思考回路さえ寸断させる。

私が返事をしないからか、抱いた肩をさらに引き寄せて、じっと見つめてくる怜悧くん。




「固まってちゃわかんねぇよ」

「はぁ、う」


「どうされたいんだ、お前は」

「…………」


「……おい」

「いっ……一緒にいたい、です」
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