苺にはもうなれない
『嘘だと言ってほしい』
『誰でもいいから、夢だと言って!』
似たような言葉が連投されている。
優大の熱愛報道を見たからだろう。
「ははっ、何これ」
私は彼女のある言葉を見つけて、鼻で笑った。
『ずっと推し続けるけれど、そろそろ夢見てられない感じかな』
『「苺」じゃなくてもいいから、私は誰かの「一等星」になりたい』
嘘つき。
あんただって苺になりたいはず。
「一等星」って何?
誰かにとっての、「一等星」ってこと?
その人の中で自分が1番輝きます、みたいな?
「くだらないし」
吐き捨てるように言った。
そんな聞き分けのいい言葉を並べていても、どうせあんただって実家の部屋の中、散乱させてるんじゃない?
……こんなふうに、さ。
私はスマートフォンの画面から目を離し、自分の荒れた部屋を見渡す。
『誰でもいいから、夢だと言って!』
似たような言葉が連投されている。
優大の熱愛報道を見たからだろう。
「ははっ、何これ」
私は彼女のある言葉を見つけて、鼻で笑った。
『ずっと推し続けるけれど、そろそろ夢見てられない感じかな』
『「苺」じゃなくてもいいから、私は誰かの「一等星」になりたい』
嘘つき。
あんただって苺になりたいはず。
「一等星」って何?
誰かにとっての、「一等星」ってこと?
その人の中で自分が1番輝きます、みたいな?
「くだらないし」
吐き捨てるように言った。
そんな聞き分けのいい言葉を並べていても、どうせあんただって実家の部屋の中、散乱させてるんじゃない?
……こんなふうに、さ。
私はスマートフォンの画面から目を離し、自分の荒れた部屋を見渡す。