苺にはもうなれない
「……すまん。分からん!」
冗談で返事をすると、
「許さん!」
と、真が笑ってくれた。
どれだけの時間が過ぎたのか、分からない。
泥だらけになりながら、時々出現する虫に小さく悲鳴を上げながら、私達は探した。
私達の恩人を、探した。
「清香ちゃんってさー」
真がスコップの手を休めずに言う。
「優大のどこが1番好き?って聞いたらさー、何て答えたと思う?」
「えー……?全部!とか言いそう」
「ブッブー。あのねー、『瞳』って答えたの」
「瞳!……なんか大人だなぁ」
真は笑って、
「『優大の最大の魅力だからね。真ちゃんも瞳がキレイな男の子と付き合うんだよ』って言われたの」
と話した。
「清香ちゃんは中1に何を言ってるんだか」
少し呆れた私に、
「お姉ちゃん。中1を馬鹿にしてはいけないよ。小学生から彼氏がいる子だっているんだから!」
と、真は言った。
冗談で返事をすると、
「許さん!」
と、真が笑ってくれた。
どれだけの時間が過ぎたのか、分からない。
泥だらけになりながら、時々出現する虫に小さく悲鳴を上げながら、私達は探した。
私達の恩人を、探した。
「清香ちゃんってさー」
真がスコップの手を休めずに言う。
「優大のどこが1番好き?って聞いたらさー、何て答えたと思う?」
「えー……?全部!とか言いそう」
「ブッブー。あのねー、『瞳』って答えたの」
「瞳!……なんか大人だなぁ」
真は笑って、
「『優大の最大の魅力だからね。真ちゃんも瞳がキレイな男の子と付き合うんだよ』って言われたの」
と話した。
「清香ちゃんは中1に何を言ってるんだか」
少し呆れた私に、
「お姉ちゃん。中1を馬鹿にしてはいけないよ。小学生から彼氏がいる子だっているんだから!」
と、真は言った。