【完】好きだからそばにいるんだよ
「白矢くん、皆が守ってくれるから大丈夫だよ!」







「中原まで...」







彼女の日和にまでそう言われると、もう言い返す気力もない。








その会話のおかげか、いつの間にか日和の涙は消えていた。







そして車に乗り、窓から顔を出して皆に手をめいいっぱい振る。








白矢が作った、マスコットはこれから日和に訪れる生活の支えになる。










次に皆に会えるのは冬休み。新たな地に向かって、日和はこの町を旅立って行った。










白矢くんが作ってくれたぴよ吉さんのマスコット。大切にしないと。









「日和、あっちに住んでいた頃の写真が見つかったんだけど見る?」









「見たいみたい!」








その写真には保育園時代の日和が写っていた。







隣には当時、同じクラスだった男の子が。









この男の子、確か名前は....。
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