winter love
「高槻さん?」
「すみません。お呼びたてしてしまって。」
「いえ、大丈夫です。」
「何か飲まれますか?」
「リンゴジュースを。」

ドキドキする。
でも、落ち着いて・・・
覚悟してきたじゃん。大丈夫。

「今日は、何のお話しでしょうか?」
「はい。言いにくいのですが・・・
錬のことなんですが、錬は今とても大事な時期で、契約の関係で結婚、子供というワードがNGになっていて。錬はあなたとの関係をとても真剣に考えています。
何度も社長と話して、あなたと子供のこともちゃんとしたいと・・・。」
「はい。錬からも少し聞きました。
私はどうすればいいですか?」
「すみません。
錬と距離を置いていただけませんか。」
「ですよね。分かってました・・・ 
私もどこかでそうしなきゃ行けないのかなと思っていました。」
「本当にごめんなさい。錬はあなたから離れる気がなくて。他人の私たちがどうこう言ってはいけないと思うんですが・・・。」
「仕方ないです・・・。」

仕方がない。
辛いけど・・・愛してるから、錬のためには
私が身を引くしかないよね。

マネージャーさんは、子供のことは任せると言われた。
でも、もし産むなら錬は全く関係ないものとして育てて欲しいと・・・。

錬・・・
赤ちゃん・・・
ごめんね。
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