地味子な私が猫被りな御曹司と無表情な同級生に溺愛されています。
よかった…凛ちゃん来てくれた…
「真彩!教室から出よ?」
そう言われると私は頷いて凛ちゃんに付いていった。
「まったく!みんな、最悪すぎない!?真彩が美人だって知ったら手のひら返して優しくするとかさ~!今までのことなかったことにはできないのに!」
「大丈夫だと思うよ?多分メガネを取った姿が珍しくて話しかけてきただけだと思うし…」
私たちは人があまり近づかない階段の傍で話していた。
あ。そう言えば…凛ちゃんに婚約したこと言った方がいいのかな?
私は凛ちゃんに婚約のことを話すことにした。
「凛ちゃん…あのね。実は私、婚約したんだ…」
凛ちゃんはポカーンと驚いた顔をして私を見つめた。
まあ、驚くよね…。
「えぇ~~!!!???こ、婚約ぅ~!?!?」
凛ちゃんは大きな超えて叫んだ。
「り、凛ちゃん!シー!静かに!!」
ここは人通りが少ないけど誰が来るか分からないのに…
「だ、誰と!?変な人と婚約してないよね!?」