本当の君を教えて
「…ンだよ。お前、人の顔見るの好きなのか?」


「そんな事ないもん!」



そんな変な趣味は持ち合わせてない。



「龍崎くんはもう部屋にダンボール入れ終わったの?」



「嗚呼。荷解きは後でやるよ。それより腹減った」



龍崎くんはお腹に手を当てて力なく言う。



それと同時にギュルルルと龍崎くんの腹の虫がなった。



思いの外鳴ったのか龍崎くんが頬を赤らめていた。



ちょっと…可愛いかも。



私はクスクスと笑ってしまった。

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