今度こそ幸せになるの!〜母の再婚先で愛され生活〜
「あ、ごめんなさいね。
あの一条寺君が女の子にそんなことされるなんて新鮮で…」
「星羽君が女の子にこうも無抵抗とは…驚いたな」
どういうことだろう?
その時私の手の甲が軽く突かれる。
そっちの方を見ると星羽兄さんが目を見開きながら固まっていた。
しまった!
急いで口をふさいでいた手をどける。
それと同時に何度も繰り返し頭を下げ謝る。
何やっているんだろう私!
星羽兄さんは女の人に触れられたりするのが一番嫌だと言うのに、触れるどころか口を塞ぐなんて!
何も言ってこない星羽兄さんが気になり顔を上げてみる。
そこには何を考えているのか分からない…無表情と言えば無表情。
だけどどこか戸惑っているような…そんな顔だった。
名前を呼んでみたけど返事はなく、何も言わずに背を向けてが校舎に入って行った。
私はだだ星羽兄さんが行った方向を見つめてポカンとしてしまう。
すると理事長と担任の先生のクスッと笑う声に引き戻された。
何故笑っているのか分からず聞く。
「いや。良いもの見せてもらったよ。これから上手くやっていけそうだな」
「遥華さんはそのままでいればいいわ」
意味が分からないが、悪いこと言われているわけではなさそうだ。
その後、担任の先生の河合先生に校舎を案内してもらうと言われた。
私は河合先生と二人になったときにある相談をした。
「河合先生、お願いがあるのですが___」