闇夜ヨルの恐怖記録 3
☆☆☆

そのままの姿で街を歩いていると、学生がフラフラしていると通報されてしまうかもしれない。


そう考えたアリスは駅前にある大型スーパーで安いサングラスと帽子を購入した。


すべて300円で手に入る若い子向けの雑貨店だ。


それらを身に着けてもう1度外へ出た時、スマホが震えた。


ズボンのポケットから白色のスマホを取り出して確認すると、キユナからの電話だ。


今日は学校を無断で休んでしまったし、昨日のことを気にして連絡してきたのかもしれない。


一瞬電話に出ようかと思ったが、すぐに思い直してそのままポケットにしまった。


ポケットの中で震え続けるスマホを無視して、あるき出したのだった。
< 94 / 163 >

この作品をシェア

pagetop