天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
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今日はいつもより早く目が覚めた。


昨日、父上から話を聞いた後、眠ってしまったようだ。


「今日から私の住む場所は魔宮になるのよね」


お茶を淹れ一杯飲みながら村で過ごした日々を思い出す。


兄上と遊んだ水柱術。

初めて明明と会った日。

そして父上にはいつも怒られていた。


そう思うと自然と笑みがこぼれた。


「お嬢様!おはようございます!」

「明明、おはよう!」

「お嬢様、目が真っ赤ですよ!氷で冷やしましょう」

「何いってるのよ!明明だって赤いじゃない!昨日どれだけ泣いたのよ」

「私は泣いてません」


強がる明明と目を冷やしいつも通りに身支度を整えた。



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