キャンディーと恋で私を溶かして。


「それなら私も嬉しい。今度は違う男に呼ばれないといいけど」


「相川君以外に私のこと呼ぶ人なんていないよ」



私は話すのが下手でいわゆるコミュ障と呼ばれるやつだ。


だから、友達も少なくて相川君みたいに向こうから関わってくれないと話す機会もない。


そんな私に昼休みに話しかけに来てくれる人、まして男の子なんていない。


「そういえば、最近相川とはどうなのよ」

「どうって?」

「好きなんでしょ?」

「う、うん」


相川君は自由で色んな時に呼び出されるけど、優しくて会う度にやっぱり好きなんだなあって思う。



最初はただの不良としか思ってなかったけど、二人きりになった時にだけ私の名前で呼ぶ所とか、私がもらったクッキーを食べてる時に優しい目で見てくる所にすごい惹かれていった。

< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop